移動の仕方 

14、移動の仕方 

 床面(フロアー)から車いすに乗り移る時、階段を上りたい時、狭い通路を通りたい時など、私が普段家族や友人達にお世話になっている移動の仕方を説明します。

 もしも、日本であるいは海外で、自分のしてもらいたい移動の仕方を写真を見せるだけで分かってもらえたら、どんなにスムーズに事が運びスキンシップとともに旅が楽しくなることでしょうか。どうぞこのページをご活用ください。

 但し、他の目的でのご使用はご遠慮願います。また、ご使用の際にはご一報ください。

1、背中に背負ってもらう方法

 障がい者は、健常者の肩に手を置て身体を安定させます。
 このやり方は背負う時あるいはおろす時に、後ろにもう一人介助する人がいたほうが
背中へ移り易いし安全に椅子・ベッドに移動ができます。
 また、階段を下りる時に障がい者の足が階段に触れることによりバランスを崩さない
ように、障がい者のつま先の位置などにも気を配ってください。
2、抱き上げる方法

 ワゴン車などシートの位置が高く片方からのアプローチしかできない場合の移動に
適していると思います。片腕を首にまわし安定をはかるので上肢に少しでも力が入る
方が良いでしょう。
 半身麻痺の人には有効な手段だと思います。
  
3、狭い通路を通る時の移動手段

 写真のように一人は背中から腕を脇の下をそれぞれに通し前へ、一人は両膝を抱
えるようにして身体を持ち上げて移動する。介助者はお互いの顔が見えるように向き
合った方が歩調や障害物に対処するのに良いでしょう。
 例として、狭い機内(飛行機)や通路を移動するのに適していると思います。
4、両脇を抱えてリフトアップする方法

 介助者は背中を支えるとともに膝をそれぞれに持ち上げる方法で、広い場所での乗
り移りに適しています。障がい者は腕をそれぞれの介助者の首にまわして身体の安定
をはかる。
 低い位置(フロアーなど)から車いすやその他への移動に適していると思います。

注意 : 床面からの持ち上げにつきましては腰に大変負担がかかりますので、介助者はどうぞ気をつけてください。  

 最後に、快く了承してモデルになっていただいた諸兄に、この場をかりてお礼申し上げます。

1、車いすのたたみ方 2、車いすの組み立て方  3、   4、歩車道境界部の段差

5、雑踏(人込み)にて 6、ゆるやかな坂道(上り・下り)   7、急勾配のスロープ(上り)  

8、急勾配のスロープ(下り) 9、キャスター(小車輪)上げ 10、段差(上り) 11、段差(下り) 

12、 砂利道   13、 狭い場所(席)への移動  14、移動の仕方