醍醐桜

DAIGO SAKURA(CHERRY BLOSSOM)

醍醐桜(駐車場側から撮影)              醍醐桜                 

 概要と感想 

 この醍醐桜の由来は、鎌倉末期の元弘の乱により後醍醐天皇が、隠岐に流される途中にここに立ち寄った時に、その美しさを賞せられたとの言い伝えによるものやこの桜を手植えしたと伝えられるところから来ているらしい。上写真のように規模・樹齢(約千年)ともに岡山県下一であり、岡山県の天然記念物に指定されております。
 急な坂を介助者が押していると、親切な地元の人が代わって車椅子を押してくれたりして、上写真の醍醐桜はまだ五分咲きぐらいだと教えてくれました。今年の桜の開花は例年より早目ということもあって八分咲きか満開のように見えるのですが、こればかりは地元の人のほうがよくご存知なのでしょうね。それでも、四月の初日でこれだけ咲き乱れているのですから、やはり今年はいつもより開花が早いのではと思ったりしています。
 我々の珍道中ではよくあることなのですが、今回も見知らぬ老婦人から「ご苦労様です。どこからいらしたのですか?」と声を掛けられました。時々見知らぬ老婦人からなぜか一礼されたり「ご苦労様です」と声を掛けられるsenninなのであります。ほんに不思議なことです。地元の方かと思っておりましたら、「私は海の方から来ました」とのこと。ここらで海!?っていうと日本海のこと?それでも結構距離はあると思いましたが、「昨年来たときはまだツボミでした」と聞いた時にはいかに我々が良い時期に来れたものかと感謝したものです。そして、見知らぬ人とのふれあいというものは、温かくて面白いものだとまた実感したしだいです。
 開花時期にいつも地元のテレビで紹介されているのですが、車椅子では難しいだろうなと思っていましたので、醍醐桜の優雅さというか素晴らしさを闍゚で観て感じることができて念願がかなったようでした。開花時期は日没から夜9時までライトアップされるようです。ライトアップされた醍醐桜も観てみたいですね。
 岡山県のほぼ真ん中あたりに位置する落合町というところに醍醐桜はあるのですが、中国自動車道「落合IC」から国道313号を走り、途中右折して「美川橋」を渡って現地まで約20kmの道程であります。「落合IC」の料金所に「醍醐桜へのみち」というチラシがあったのですが大変参考になりました。この醍醐桜はあまりにも有名ですので、桜の開花の時期になりますと車が渋滞して混雑するようです。可能ならば、平日に訪れるほうがいいでしょう。
 この醍醐桜の周りに特別な施設はありません。特別に車椅子用の駐車場はありませんが、駐車する場所によっては車椅子で乗降が可能なところがありました(細いポールの側が穴場かな)。身障者用トイレはありません。左上写真は駐車場から見える醍醐桜で、右下写真は醍醐桜に一番近い駐車場からの道程でありますが、露店が見えるあたりを左に少し上がって行くと醍醐桜があります。急な坂になっていたり醍醐桜の周囲に段差があったりしますが、介助者がSenninの車椅子操作の仕方をマスターしていれば大丈夫だと思います。醍醐桜の周りに、板場で通り道を作っているのですが(段差あり)、これは桜の根っこを痛めないためのものらしいです。
 醍醐桜休憩所では、ちょっとした食事や特産品の販売をしています。
 また、来年のNHKの大河ドラマ「宮本武蔵」のロケ地として、この醍醐桜のもとで撮影されたシーンがあるということです。それから、「落合IC」手前に商店街らしき通りの入口で、国道313号線沿いで「梅田屋」という看板を掲げて「羊羹(ようかん」を売っている店があります。昔ながらに竹に包んでいて、甘さはあっさりしていているのですが味わい深い羊羹でしたよ。
 突然決行したにもかかわらず、天候に恵まれ、駐車場の場所に恵まれ、桜の開花に恵まれて無事帰って来られました。感謝、感謝。

 落合町役場 産業振興課

住 所 : 岡山県真庭郡落合町 

電 話 : 0867-52-1113(落合町役場 産業振興課)  

電 話 : 0867-52-1503(落合町観光テレホンサービス)  

開花時期は日没から夜9時までライトアップされるようです。

交 通 : 車では中国自動車道「落合IC」を下りて国道313号線で高梁市方面へ行き、途中「美川橋」を右折、案内板の指示する方向へ一方通行規制あり。 

身障者用トイレ: なし。 

駐車場 : 約20台分あり。

醍醐桜の近くで撮影した水仙その他                               坂と露店                           

※桜と花の写真の上をクリックすると、大きいサイズのものが見られます。 

平成14年 4月現在

 

中国編

<CYUGOKU>