雪国(寒さ)への対策

KEEP OFF THE COLD

A、札幌大通周辺の歩道 B、小樽駅前道路の歩道 C、車椅子専用ズボン「暖路」

 概要と感想 

 誰かさんの気まぐれで、いえいえ旅ができる時というのは何かのめぐり合わせみたいなもので、そのめぐり合わせの機会を逃すともう二度とチャンスはめぐってこないかもしれない。そういうことを考えてみますと、チャンスがあれば活かすべきだし、このチャンスしかないと思い込んでしまったりするものです。そういうようなわけで「第54回さっぽろ雪まつり」に行くことを約一ヶ月前に決めました。
 しかしながら、まだ何の計画もたてていませんでしたので、まずは宿泊施設を確保するために電話をしてみました。札幌には車椅子対応の部屋を持っているホテルは案外少ないのですね。雪まつり会場に徒歩で近いホテル及び地下鉄に乗っても会場に行けそうなホテルを当たってみました。電話をして話しているうちに、特に「さっぽろ雪まつり」期間中はホテルの部屋は旅行会社がおさえているということと、車椅子対応の部屋を持っていたとしても空室はないということが分かって来ました。計画をたてるのが遅かったので、予期していたことではあるのですが、諦めないでいろいろ電話をしてみたところ、1日はシングルの部屋なのですがその他の日は車椅子対応の部屋を確保することができました。
 飛行機のチケットも座席残り2名というところでゲット。天候その他異常がなければ、これで札幌まで行って帰れるということです。

 ここで言っておきたいことは、計画は早目にしたほうが良いということです。senninさんはほんとにラッキーだったんでしょうね。感謝。

 北海道の地に足を踏み入れることはないと思っていました。何しろ国内旅行にしては費用がかかり過ぎますし、日程も1日や2日ではすまない、それに加えて今回のように寒さ対策や雪道に対しての対策を考えなければならないからです。車椅子利用者(sennin)にとっては条件の悪いことばかりなのです。しかしながら、そこはそれやっぱり「さっぽろ雪まつり」なのであります。一生に一度は自分の目で見て雰囲気を感じたいと思うほうが強かったのでしょうね。(^。^) 

 まずは情報を収集しなければなりません。札幌市役所保健福祉局保険福祉部(障害福祉課)・札幌市身体障害者福祉協会・小樽身体障害者福祉協会などに電話しまして、車椅子用便所のマップその他を送っていただきました。大変役にたちました。
 この場をお借りしまして、各担当者の方々にお礼申し上げます。m(__)m

 雪道の上を普通の自操用(手動用)車椅子で走行できるかどうかという疑問があります。近くの車椅子ショップに問い合わせてみましたら、ヤマハから「スタースキー」というキャスター部分にスキーの板を縮小したようなものを取り付ける製品を紹介してくれました。雪道にはいいかもしれませんが、舗装された道には向かないのではないかということ、簡単に脱着が可能かどうかいう疑問がわいてきました。それに加えて定価が2万2千円ということで、ほんの4・5日使用するだけでは少し高すぎるということで購入はしませんでした。車椅子利用者は雪国でどのように対処して過ごしておられるのでしょうかね。
 左上写真は札幌駅から進んで大通公園周辺の歩道です。地面の下にヒーターを通しているようなので雪が積もることはないようです。中央上写真は小樽駅前の道路の歩道です。ゴム状の敷物を敷いていたので車椅子で走行し易かったです。
 しかしながら、一歩路地裏に入ると車椅子で走行するのは難しいのです。「車椅子操作の仕方」の「砂利道の走行の仕方」で紹介していますように車椅子の前のキャスターを上げて後輪だけで走行すれば良いのですが、介助の方が腰を壊す恐れがありますので、なるべく雪道は通らないほうが良いようです。車椅子に適した雪質の硬さなんて滅多に出会わないので、ほんとに雪道には苦労しました。無理をしないで雪道は避けたいものです。極力乗り物を利用したほうが良いでしょう。

 最後に、senninさんはとにかく寒いところは苦手であります。身体が冷え込むとお腹の調子が悪くなって、ろくなことにはなりません。何か良い対策はないかとインターネットで調べましたら、車椅子専用ズボン「暖路」という製品を見つけました。車椅子に乗ったまま装着でき、お腹の部分まで覆うようになっているのです。右上写真のように北海道では、この「暖路」を装着しておりましたので戸外に出ても快適でありました。上着はダウンジャケットを来ていましたので寒さは感じませんでした。

車椅子専用ズボン「暖路」
http://www2.odn.ne.jp/~cdi87170/danro.htm        

 たまたま1日だけ、右上写真のようにレザーのジャケットを着ましたが、戸外では少し寒く感じました。札幌・小樽で感じたことですが、建物のなかはほんとに暖かいんですよね。ホテルのフロントの女性が半袖のブラウスにベストで迎えてくれたのには、のっけから驚いたものです。ですから、上着などはすぐに脱着ができるような服のほうが望ましいと思います。
 右上写真のくつのカバーは山登り用品を販売しているショップにて購入しました。パートナーのためのくつのすべり止めバンドは札幌のコンビニにて購入。それからダウンジャケット・車椅子専用ズボン「暖路」・くつカバーなどに防水スプレーをして行ったのですが、この防水スプレーを使用する時はくれぐれも戸外にてマスクなどをしてスプレーをかけたほうが良いでしょう。手袋・帽子も持参。

 また、いろいろな出会いのあった旅でした。\(^o^)/

平成15年 2月上旬現在 

雪国(寒さ)への対策 / さっぽろ雪まつり「大通会場」 / 「すすきの会場」

札幌サンプラザ / 札幌の地下鉄 / JR札幌駅・小樽駅

札幌市時計台 / 札幌中央卸売場外市場 / 札幌シアターキノ 

ショッピングモール「アピア」 / 新千歳空港 

 

北海道

<HOKKAIDOU>