皇大神宮
内宮

KOTAIJINGU
NAIKU

 

A、火除橋 B、五十鈴川御手洗場 C、神楽殿 D、皇大神宮

 概要と感想

  伊勢神宮は皇大神宮(こうたいじんぐう)の内宮(ないくう)豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の外宮(げくう)の両正宮(りょうしょうぐう)を中心としていますが、他に十四所の別宮と百九所の摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)からなりたっているということです。内宮・外宮の「宮」は濁点をつけない発音です。内宮(ないくう)と外宮(げくう)は約7kmも離れているんですね。
 内宮のご正殿は「神明造(しんめいづくり)」という建築様式で、屋根の先が水平になっている方から入る「平入り」であります。参考までに、出雲大社の建築様式は「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれ、妻側から入る「妻入り」となっています。

 さて、このページで紹介するのは皇大神宮(こうたいじんぐう)の内宮(ないくう)でありますが、車いす利用者の私がどのような順路で、右上写真Dの天照大御神(あまてらすおおみかみ)にお参りしたかを説明したいと思っています。

 まず、左下写真Eは参宮案内所(さんぐうあんないしょ)と衛士見張所(えしみはりしょ)ですが、ここの衛士見張所で砂利道用の車いすの貸し出しがあります。詳細は下記で説明しています。右下写真Hは神苑(しんえん)ですが、砂利道の両脇が庭園になっており社殿までけっこう距離があります。

 宇治橋は20年毎にかけ替えられますので、現在はその代替として中央下写真Gの橋を渡ることになります。現在はここが内宮の入口となります。

 五十鈴川にかかる宇治橋の外と内に大鳥居が立っていますが、中央下写真Fの内側の鳥居は、内宮の旧正殿(しょうでん)の棟持柱(むなもちばしら)が用いられ、左下写真Eの外側の鳥居は外宮のものがあてられるようです。

 中央下写真Gの橋も右下写真Hも左上写真Aの火除橋も、センタラインがありここでは右側通行であります。中央下写真Gの橋を渡り、右下写真Hで大正天皇御手植松(たいしょうてんのうおてうえのまつ)を眺めながら、左上写真Aの火除橋(ひよけばし)を渡り、左上写真Aの火除橋の奥に見える第一鳥居を過ぎると、中央上写真Bの五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)が見えてきます。参拝する前に心身を清める場所であります。

 中央上写真Cの奥の第二鳥居を過ぎると中央上写真Cの神楽殿(かぐらでん)が見えてきます。中央上写真Cは通り過ぎた後で神楽殿を撮影した写真であります。ご祈祷(きとう)のお神楽(かぐら)を行う御殿であります。

 お礼やお守りはここで受けられます。と配布された神域案内図に書いてあります。お守りや神饌のお菓子に金額の表示はありますが、これは通常の売買契約ではなく「おかげを頂戴する」のにこちらがいくらお礼をしたら良いのか分からないだろうから、便宜上表示していただいているという捉え方をするようです。この伊勢神宮だけでなく、国内の神社のすべてにあてはまることであると再認識いたしました。

 右上写真Dの皇大神宮(こうたいじんぐう)には天照大御神(あまてらすおおみかみ)をおまつりしております。写真のように階段で車いすでは上がれませんので、階段の下で御参りしました。神様は気持ちを重んじると思っておりますので、階段の下でお参りしても気持ちは伝わっていると思っております。社殿からは左下写真Iの階段を下りて帰ります。
 写真の鳥居から内側は写真撮影禁止であります。

 帰りは第二鳥居を通らないで中央下写真Jの火除橋(ひよけばし)とその奥に屋根が見える御厩(みうまや)のほうを通って帰りました。御厩の奥に中央下写真Kの参集殿(さんしゅうでん)があり、参拝者用休憩所で神宮のビデオを上映しています。
 ちょうど参拝者用休憩所で神宮のビデオを鑑賞していましたら、激しく雨が降ってきましたが、ビデオを鑑賞し終わった頃には幸運にも雨が止んでまいりましたので内宮をあとにしました。

 右下写真Lは、第六十二回神宮式年遷宮でご用材を奉曳するお木曳車のミニチュアであります。義父が白装束で参列したと聞いて、ビデオをみて知っていただけにその偶然さに驚いてしまいました。

E、参宮案内所と衛士見張所 F、宇治橋と鳥居 G、架けかえ代替の橋 H、神苑

 神宮司庁

住 所 : 伊勢市宇治館町1 

電 話 : 0596-24-1111(代)

URL : http://www.isejingu.or.jp/

駐車場 : 身障者用駐車スペースあり。

交 通 : 「伊勢自動車道」の「伊勢西IC」をおりてから御木本道路で内宮へ車で約5分。 

I、帰りの階段 J、火除橋と御厩 K、参集殿 L、お木曳車

M、架けかえ中 N、五十鈴川 O、駐車場 P、御幸道路

 概要と感想

 左上写真Mは、架けかえ中の宇治橋であります。白装束の職人さん達が宇治橋の上で作業しておりました。中央上写真Nは、架けかえ代替の橋から撮影した五十鈴川であります。
 中央上写真Oは、午前8時前の駐車場の風景です。全体でまだ数台しか駐車していませんでした。しかしながら、午前10時過ぎには駐車場は満杯で道路は渋滞していました。お参りは、できるだけ早朝が良いようです。

 内宮と外宮は離れていて、その間を「伊勢自動車道」が通っています。「伊勢自動車道」の「伊勢西IC」をおりてから御木本道路で内宮へ約車で5分、外宮へ約車で5分であります。
 内宮から外宮まで御幸道路で結ばれていますが、右上写真Pは御幸道路の道路脇に立ち並んでいる灯篭であります。

 

貸し出し用車いす 

Q、衛士見張所スロープ R、手動の介助用車いす S、電動の介助用車いす

 概要と感想

 左上写真Eの衛士見張所ですが、ここの衛士見張所で砂利道用の車いすを貸してもらいました。左上写真Qは衛士見張所のサイドの入口で、車いすを出し易いよう写真のようにスロープになっていました。ここに手動・電動の介助用車いすを数台置いているとのこと。車いすは通し番号になっていますが、1番〜4番は廃番となっているようです。

 それから、車いすの貸し出しに予約はありません。先着順のようです。内宮の駐車場はすぐに満杯になり周辺道路は渋滞します。午前九時過ぎには駐車場はほぼ満杯のようでしたので、予約してもその時間に到着できるかどうか不確実ですから先着順となるわけです。

 中央上写真Rは、手動の介助用車いすであります。取っ手の下にブレーキレバーがあります。右上写真Sは電動の介助用車いすですが、右側取っ手の脇に電動用のスティックレバーがあります。手動・電動の車いすは写真のように、両方砂利道用にタイヤ幅が広くなっています。そしてどちらのタイプの車いすも介助者が必要となります。

 初めてこのタイプの車いすを利用しましたが、普段利用している車いすより数段砂利道を走行しやすい。

 ただ写真を撮りたいアングルに自分で操作して向きを変えることができませんので、介助者に負担をかけてしまいました。パートナーに感謝。

 

内宮外トイレ 

T、外観 U、身障者用トイレ V、身障者用トイレの内側

 概要と感想 

 左上写真Tは、おかげ横丁の入口に近いところにあるトイレの外観です。入口はタイル張りでなだらかなスロープになっており、紳士用トイレと婦人用トイレとの間に中央上写真Uのように身障者用トイレがあります。入口は引き戸で、内側は右上写真Vのようになっております。壁側にL字型手すりと、その反対側に水平可動式の手すりが設置してありました。

 左下写真Wは、中央上写真Kの参集殿の近くにあるトイレの外観です。中央下写真Xで分かるように、入口は砂利道でやや勾配がついたスロープとなっております。中央下写真Yの身障者用トイレの前の通路は舗装されておりました。右下写真Zは、身障者用トイレの内側で、壁側にL字型手すりとその反対側に水平可動式の手すりが設置してありました。

内宮内トイレ 

W、外観 X、入口のスロープ Y、身障者用トイレ Z、身障者用トイレの内側

平成21年 8月 下旬 現在 

皇大神宮の内宮 / 豊受大神宮の外宮 / 神宮美術館(伊勢市)

おかげ横丁 / 伊勢パールピアホテル(伊勢市) 

ミキモト真珠島 / 扇野の宿 扇芳閣(鳥羽市)

 

東海編

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