町角のバリアフリーの意識

18) 「花鳥風月」 

富岡静男 作 

 感想 

 今回は建物とか設備などといった物理的なバリアフリーではなく、精神的なバリアフリーについて触れてみたいと思います。今までの多くの絵画は、人物や風景のなかに生命力や優雅さや優しさ他が描かれていたように思います。このページで紹介する富岡静男氏の絵は目に見える物理的なもののなかにではなく、心に映し出されたそのもの「精神」を描くというかたちの絵で、これまでの絵画にはない新しい分野の絵であると感じております。絵というものはこういうものでなくてはならないという既成概念のなかだけにとどまるのではなく、絵のなかにもいろんな世界があっていいと思っております。絵画の世界もバリアフリーでありたいと思っております。

 上写真の絵は「花鳥風月」という題であります。花鳥風月とは一般的に「自然の美しい景色」という意味があります。この「花鳥風月」はストレス社会に住む現代人に、四季の素晴らしい自然を愛するとともに、自然を愛する豊かな心で人も愛して欲しいという願いがこめられた絵であると聞いております。
 この絵を鑑賞しているうちに、自然のなかで無邪気に戯れるような躍動感と、草原のなかで仰向けになりながら目を閉じて、ただただ新鮮な空気と漂う雲などを思い浮かべて自然のなかに我が身を置いて楽しんでいるような、「動」と「静」の花鳥風月の味わいを感じております。自然のなかに人を、人のなかに自然を同化させながらそれぞれを愛しむ心を抱くことはとても大切なわけですが、日々の生活が多忙であればあるほど忘れがちなことでもあります。花鳥風月を身近に感じ、豊かな心を思い出させてくれるような素敵な絵であると感じております。

 また、花鳥風月には、もう一つ「風流な遊び」という意味があります。私は車いすで生活しているのですが、「風流」とか「わび」とか「さび」という和の風情が好きで、そういう環境に接したり感じてみたいと思っています。畳の上で正座をして、姿勢を正しほどよく張りつめた空気のなかで、風の流れを心で感じながら、あるいは小鳥の囀りを聴きながら、静かにお茶をいただきたいと願っている自分がいることに、ふと気がつくことがあります。しかしながら、正座ができない今の私には願ってもかなわないことであります。何とか、いす座の姿勢で四季の自然を感じるとともに和の風情を感じることはできないだろうかと思っていましたところに、富岡氏の「花鳥風月」と出会ったのです。一日の大部分がいす座の姿勢という洋風の生活のなかに、古風な「和」の心を融合させた生活様式を、この作品から見付け出せるかもしれないと随分眺めておりました。
 
 他にも素晴らしい作品が展示されておりまして、各題にあった部屋がいくつもあったらどんなに生活が豊かになるだろうかと思いつつ展示場をあとにしたしだいです。

※「花鳥風月」の写真は、富岡氏の承諾を得て掲載しております。 

 富岡静男氏について 

 香川県高松市出身の画家。サロン・ド・ロートレック正会員、ラ・セゾン認定名誉作家、ヌーベル・ルネッサンス芸術評議会認定作家、ヴェネチア国際芸術協会認定作家、香川県美術家協会会員。
 「こころ」を描くというのは大変難しいことですし、ややもすると理解しがたい世界のように思われがちですが、富岡氏の作品は国内だけでなく海外でも高い評価を得ているようです。ここでは海外についてのみの受賞を紹介します。

2001年 

 ネオジャポニズムフェスティバル展「日仏文化交流芸術賞」受賞 (仏・ツウルーズ市)
 ロートレック美術館より「ロートレック芸術大賞」受賞 (仏・アルビ市)
 EXPO ARTEC21展「絶対的創造賞」受賞 (仏・パリ市・オランジュリー美術館)
 バトリヨ邸芸術大展「アントニオ・ガウディ芸術大賞」受賞 (スペイン・バルセロナ市)
 「ACEA バルセロナ国際サロン賞」受賞 (スペイン・バルセロナ市) 

2002年 

 Kunstathetik2002展 「オーストリア・日本文化芸術史偉業賞」受賞 (オーストリア・ウィーン市)
 La meraviglia展 「メラヴィリア国際金賞」 (イタリア・ヴェネツィア市)

2003年 

 フランス・パリ・美の革命展 IN ルーブル 「カルゼル・ルーブルグランプリ」・「トリコロール芸術平和賞」ダブル受賞 (仏・パリ市)

2004年 

 アートオリンピックinアテネ 「銀メダル」・「アクシード ジ アポロ賞」受賞 (ギリシャ・アテネ市)
 2004カンヌ国際芸術祭 「黄金の精神賞」・「コートダジュール国際芸術賞」受賞 (仏・カンヌ市)

 平成16年10月上旬現在

 

25) 絵画 「夜のアポロ」 富岡静男 作 

日本における住環境の現状 / 福祉住環境コーディネーター / 住環境の整備について

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